子どもが生まれてから最初の3ヶ月、僕は正直ほとんど役に立てなかった。
沐浴はやっていた。夜中も起きていた。でも「育児をしている」という感覚より、「隣で見ている」という感覚のほうが近かった。ママが主体で、僕はサポート。それ以上でも以下でもなかった。
当時はそれが後ろめたかったが、今振り返ると、あの3ヶ月でやっておいてよかったことがある。
寝不足がピークだった最初の1ヶ月
2時間ごとに起きる生活は、想像以上にきつかった。仕事から帰ってきても休めない。休日も関係ない。「疲れた」と口に出せない雰囲気もあって、ただこなすだけの日々が続いた。
一番しんどかったのは、眠れないことより「いつ終わるかわからない」ことだった。夜中に泣き声で起きながら、「これがあと何ヶ月続くんだろう」と思うと、気持ちが沈んだ。
でも3ヶ月を過ぎたころから、まとめて眠れる夜が少しずつ増えた。トンネルには、必ず出口がある。
ある夜、限界を超えた話
生後6週目あたりだったと思う。子どもが2時間泣き続けた夜があった。抱っこしても、ミルクをあげても、おむつを替えても泣き止まない。ママも限界で、僕も限界だった。
そのとき僕がやったのは、子どもを安全なベッドに置いて、5分だけ別の部屋に移動することだった。深呼吸して、水を飲んで、また戻った。戻ったときには少し泣き声が落ち着いていた。
あとで調べると、泣き止まないときに一時的に安全な場所に置いて親が休むのは、正しい対処法のひとつだと書いてあった。追い詰められたままの状態で育児を続けるより、一度離れてリセットするほうが子どものためにもなる。
この時期にやってよかったこと
記録をつけたことだ。
授乳の時間、おむつ替えの回数、睡眠の長さ。アプリを使って記録していくと、パターンが見えてくる。「この時間帯は眠くなりやすい」「このくらいの間隔でお腹が空く」がわかると、対応が先手に変わる。後手から先手に変わるだけで、気持ちが全然違った。
3ヶ月を振り返って思うこと
うまくできなくていい時期だったんだと思う。
完璧にこなそうとするより、ただそこにいることが大事な時期だった。ママが限界のときに隣にいる、夜中に一緒に起きている、それだけで十分な意味があった。
子どもは3ヶ月の終わりに初めて笑った。ピントが合っていない感じの、でも確かに笑った顔だった。あの瞬間に、しんどかった3ヶ月が全部ペイされた気がした。
新生児期は終わる。そして終わったとき、あの時間が確かに意味を持っていたと気づく。