1歳8ヶ月のある夜、僕は子どもに怒鳴った。
お風呂を嫌がって30分。着替えを嫌がってさらに15分。仕事で疲れていた体に、その抵抗が積み重なって限界を超えた。大きな声を出した瞬間、子どもが静止して、次の瞬間に泣き崩れた。
その顔を見て、後悔した。子どもは悪くない。イヤイヤ期は発達の過程で、子どもなりに自分を表現していただけだった。
怒鳴った後にやったこと
子どもが少し落ち着いてから、膝の高さまで目線を下げて「さっきは大きな声出してごめんね」と言った。1歳の子どもに謝罪が伝わるかどうかはわからない。でも、言わないよりいいと思った。
その後、何事もなかったようにお風呂に入った。子どもはいつの間にか笑っていた。子どもは切り替えが早い。引きずるのは親のほうだ。
イヤイヤ期で一番きつかった場面
公園から帰れない日だ。
「帰ろう」と言うたびに「イヤ!」と走って逃げる。無理に抱きかかえると全力で暴れる。周りの目が気になって焦ると、子どもはさらにヒートアップする。その悪循環に何度もはまった。
試行錯誤の末にたどり着いたのが「帰る5分前に予告する」方法だった。「あと5分で帰るよ、最後に滑り台乗ろうか」と声をかけておく。これだけで、すんなり帰れる日が増えた。子どもは急に終わらされることが嫌なんだとわかってから、見通しを伝えることを意識するようになった。
ママとの役割分担で気づいたこと
イヤイヤ期はママが標的になりやすい。一番近くにいるからだ。ママが対応し続けることで消耗していくのを見て、意識的に間に入るようにした。
「パパが代わるよ」と交代するだけで、場の空気が変わることがある。子どもも気分転換になるのか、ママとのやり取りで固まっていたものが、パパが入ると動き出すことがあった。
イヤイヤ期の子育ては、ひとりで抱えないことが一番の対策だと思っている。
この時期を過ぎて思うこと
2歳半を過ぎたころから、少しずつ言葉で交渉できるようになってきた。「これが終わったらおやつ食べよう」「先にお風呂入ったら好きなDVD見よう」が通じ始めた瞬間、育児の難易度がひとつ下がった気がした。
イヤイヤ期は終わる。そしてあの時期に諦めずに向き合い続けたことが、子どもとの信頼の土台になっていると今は感じている。